2026/06/05 22:23

カメラ講座をしていると、
「カメラの本を買ったものの、専門用語に拒否反応が出てしまって読み進められなかった。」「調べれば調べるほど、逆に分からなくなってしまった。」
という声をよく聞きます。
カメラに興味はあるのに、情報や言葉の多さに圧倒されてしまい、最初の一歩でつまずいてしまう方は少なくありません。
カメラにはF値やシャッタースピード、ISO感度など、はじめて聞く言葉がたくさんあります。
私は専門用語そのものが悪いとは思っていません。
ただ、初心者の方にとっては、まず言葉を覚えることよりも大切なことがあると思っています。
例えばF値という言葉がありますが、講座ではいきなり「F値を覚えましょう」とはお伝えしません。
まずは、
「背景をふんわりぼかした写真を撮りたいときには、この設定を使います」
というように、写真がどう変わるのかをお伝えします。
その上で、
「お使いのカメラならここを操作すると変わりますよ」
と実際に手を動かしながら操作方法を確認していきます。
その結果として、
「あの設定のことをF値と呼ぶんだ」
と後から自然につながれば十分だと考えています。
講座では、
「写真が苦手なんです」
「自分は下手なんだと思います」
と話される方にもよくお会いします。
でも実際には、苦手というよりも、上手な写真と比べることで自分に自信をなくしてしまっているケースが多いように思います。
初心者の方は、明るさ、構図、背景、被写体、編集など、1度に考えています。
その結果、
「何を意識すればいいのかわからない」
という状態になってしまいます。
私は、写真が上手な人と初心者の1番の違いは、「何を撮るのか」を整理できているかどうかだと思っています。
今は何を撮るのか。
そこにどんな意味や意図を込めるのか。
この順番が整理できるようになると、写真は驚くほど変わります。
以前、写真が苦手だと思っていた方が講座を受講してくださいました。
その方には、撮りたい写真のイメージがすでにありました。
講座では、そのイメージをもとに、どうすればその写真に近づけるのかを、1つずつ考え方として整理しながらお伝えしました。
すると、写真そのものも大きく変わっていきましたが、それ以上に変わったのはご本人の意識でした。
「思っていたより難しく考えすぎていたんですね」と気づかれたことが、とても印象に残っています。
今では、その方自身の写真に憧れる人もいるのではないかと思うほどです。
私はこうした変化を見るたびに、写真はセンスだけで決まるものではなく、考え方や捉え方で大きく変わるものだと感じています。
講座で目指しているのは、ただ設定を覚えることではありません。
写真がある暮らしを楽しんでもらうことです。
たとえば、日常の中で「いいな」と思った瞬間に、自然とカメラを向けられるようになること。
その積み重ねで、気づけば「残したい瞬間」が少しずつ増えていきます。
講座の中で一番嬉しいのは、受講者の方の表情がふっと変わる瞬間です。
「できた」と、自分の手で撮れたことに気づく瞬間。
そして、
「次のお休みにカメラを持って出かけてみます」
と、カメラを“自分の生活に取り入れていく瞬間です。
写真が上手になることももちろん嬉しいですが、それ以上に「自分でも撮れる」と実感してもらえることの方が、ずっと嬉しいと感じています。
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Rome .photograph(ロメ .フォトグラフ)
カメラ初心者向けのマンツーマン講座や、企業・大学・団体向けの写真研修を行っています。
写真が苦手な方にもわかりやすく、実際に手を動かしながら学べる講座を大切にしています。
